二重まぶた手術にはいくつかの方法がありますが、埋没法がプチ整形の一つとして流行しています。それは切開法と違い、まぶたにメスを入れないので腫れがすぐ治まり、キズが残らないので回復が早く、すぐに人前に出られるというのが理由です。また気にいらなければやり直しがきくことも長所となり、はじめて二重にされる方には好都合となっています。しかし、キレイになれる反面、隠された落とし穴が三つあるのだと理解しておく必要があります。二重まぶたは、希望する二重ラインの皮膚とまぶたの裏側(結膜側)とを連結させることで形成するわけですが、連結させる結膜側の場所として瞼板と挙筋があります(図参照)。 それぞれ瞼板固定法あるいは挙筋固定法と呼びます。瞼板固定法は簡単にでき、施術時間が10分ほどと短く、腫れが少ないという宣伝文句で、多くの美容外科クリニックで行われています。 まず一つ目の落とし穴は・・・ 一般的に知られていないことですが、この瞼板固定法による副作用です。瞼板固定法では、瞼板面に糸が露出しているので、眼の角膜を傷つけることになり手術直後から眼がゴロゴロしたり、眼やにが出たりする角膜刺激症状や、ひどい時には角膜潰瘍をおこすなどの危険な眼科的問題があります。10数年してからでも糸が切れ、その切れ端が角膜を傷つけ、緊急に糸の摘出手術を行なった例もあるほどです。
ニつ目の落とし穴として・・・ 数ヶ月ないし数年して元に戻る(二重ラインが消失する)可能性があるということです。 これは埋没法の宿命的な欠点です、この手術がまぶたの表と裏を細い糸で結んで二重を作るものである限り、元に戻る可能性はゼロにはなりません。しかし、この欠点は医師側からすればそれ程大きな問題ではありません。なぜならそれは取り返しがつくことだからです。元に戻った所にもう一度糸をかけ直せばすむという意味において、非常に簡単にまた同じ形の二重を作ることが可能です。元に戻ったということはそれなりの理由があるわけですから、もし手術法の選択に無理があるなら手術法を変えることも必要です。特に「腫れぼったい目」では、元に戻る可能性がさらに高くなります。そこで「腫れぼったい目」に対して埋没法を適応するには、無理があります。 不幸にして二重まぶたが元に戻り、切開法を適応する場合でも、いきなり全部切るのではなく、より傷口の埋没切開法を選択する例も多くあります。しかし、最後には、全切開法を選択しなけばならないこともしばしばです。まぶたにタルミがある場合はなおさらです。 三つ目の落とし穴として・・・ 糸の結び目がポツンと表から気になることがあることです。もちろんこれは目を開けている時は全然わかりません。目を閉じている時、皮膚の直下にある糸の結び目が、小さな粒のようにコロコロとして見えることがあるのです。その予防策として、できるだけ細い糸を使用して、糸の結び目はできるだけまぶたの筋肉の中にしまい込むようにしています。よく宣伝されているように手術時間が10分と短いというのは、建築での手抜き工事と同じで要注意です。このような予防策は講じられていないことが多いのです。外からわからなければ簡単に終ってしまおうとする医師の態度は是正されなければなりません。二重まぶた手術はオーダーメイド医療であり、手作り作業です。私は手術には十分に時間をかけ、丁寧に正確に行なうようにしています。 本来、埋没法の手術後には、特別なアフターケアはいりません。麻酔に点眼麻酔は原則として使用しません。手術は無菌的に行われるので、術後の抗生物質や点眼薬の処方はありません。またゴロゴロした痛みもないので痛み止めも必要ありません。ただし手術当日だけ、1〜2時間に5〜10分程度眼部を冷却していただければ結構なのです。まぶたの裏側に糸が露出する瞼板固定法では、その副作用を覆い隠すため抗生物質や点眼薬が処方されるのだと理解して下さい。二重まぶた手術はメイク感覚で受けるのですから、安全で確実な方法が選択されるべきです。他院で埋没法をうけられ、修正手術を希望される方の来院があります。 私の埋没法手術ではデザインに20〜30分間、手術に20〜30分間を要します。決して10分間の短時間の手術ではないのです。それだけ念入りに細やかな配慮がなされなければならないと考えています。ご要望にお答えすべく常に高いレベルの手術をキープするように努力しております。 ▲このページのトップ |
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